サプライチェーンの監視
工場監査
H&Mは、サプライヤーの施設に対し定期的に監査を行う常勤スタッフを雇用しています。
サプライヤーとの合意
H&Mのサプライヤーはすべて、H&Mの行動規範に従う意思のあることを記した合意文書に署名しています。H&Mの規定する要件を初めから完璧に満たしているサプライヤーばかりではありませんが、すべてのサプライヤーが、当社にサプライヤーとして認められるために必要な変更を実施することを約束しなければなりません。一定の基本要件については、必ず満たされていなければなりません。例えば、労働組合を認めない、あるいは、法律と当社行動規範で認められる年齢よりも若い従業員を雇用する、などの供給業者は、改善を実行する意思があることを示す合意文書に署名する用意があったとしても、当社サプライヤーとして認められません。また、H&Mは、当社商品の生産に利用するすべての下請会社を報告することも、サプライヤーに対して義務付けています。そうすることで、H&Mは、衣料品の生産現場を確実に管理することができるようになります。
遵守の確認
H&Mは、サプライヤーとその下請会社が、当社の要件を満たすために必要な改善を実行していることを確認するため、生産事務所に常勤スタッフを雇用しています。H&Mは現在、主だった生産市場に20カ所の事務所を設けており、行動規範の遵守を確認することを常勤の職務とする、総勢およそ50名の監査員を擁しています。また、およそ140名の品質管理者がおり、工場を毎日訪問して、衣料品の品質を確認しています。品質管理者の職務には、行動規範の違反を発見した場合に報告することも含まれています。
H&Mの監査員は、300を超える項目が盛り込まれたリストに沿って入念に調査を行います。サプライヤーの会社経営陣と従業員に面接調査を行い、すべての工場施設に立ち入り調査を実施、給与支払い報告書やタイムカードなどの文書を調べます。
監査結果の報告
監査終了時には毎回、結果が報告書にまとめられ、改善が必要な領域が明記されます。H&Mとサプライヤーは、改善の実施期限を合意のうえで設定し、期限後に追跡調査が行われます。事前通知あり・なし両方の監査を実施しています。
報告書は、ストックホルムにあるH&M本社にも送られます。これにより、当社は、常にさまざまな生産ユニットの情報を迅速に入手できるようになります。注文を行うバイヤーも、監査結果の要約を入手することができるため、サプライヤーの選定がしやすくなっています。
サプライヤーとの長期的関係
H&Mは、サプライヤーとの長期的関係の構築に努めています。行動規範の理解とその要件達成についてサプライヤーを支援するため、国際労働基準とその実施方法に関するワークショップに参加する機会をサプライヤーに提供しています。ワークショップを主催するのは通常H&Mですが、時には、米国の組織であるBSR(ビジネス・フォー・ソーシャル・レスポンシビリティ)のような、H&Mが会員になっている外部パートナーが主催する場合もあります。
